この記事は「コウモリ駆除を自分でやる方法」について解説しています。
、初期段階であればコウモリ駆除は自分でできます!
専門業者に頼まなくても、正しい手順と道具があれば安全に追い出すことは十分に可能です。
ただし、コウモリは法律で保護されている動物なので「殺す」のはNG。あくまで「追い出す」のがゴールになります。
ここでは、自分でコウモリを駆除する具体的な方法・手順・注意点をわかりやすくまとめました。
「業者を呼ぶ前にまず自分でやってみたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
コウモリ駆除は自分でできる?知っておきたい基本知識
コウモリが家に住みついてしまった…そんなとき、まず頭に浮かぶのが「自分でなんとかできないの?」という疑問ですよね。答えはズバリ、状況次第ではできます。ただし、コウモリにまつわる基本知識を知らないまま動くと、法律違反になったり、駆除に失敗したりすることも。まずはしっかり基本を押さえておきましょう。
「勝手に殺すのはNG」法律で守られている驚きの理由
コウモリは「鳥獣保護管理法」によって守られている野生動物です。
そのため、たとえ自分の家に侵入してきたとしても、勝手に殺したり捕獲したりすることは法律で禁止されています。
違反した場合は罰則の対象になることもあるので、「虫みたいに退治すればいい」という感覚で対応するのは絶対にNGです。
コウモリへの正しい対処法は「追い出すこと」、これが大前提になります。
駆除のゴールは「殺処分」ではなく「完全な追い出し」
自分でできるコウモリ対策のゴールは、コウモリを傷つけることなく家の外へ完全に追い出すことです。
忌避剤(きひざい)と呼ばれる「コウモリが嫌がる成分を含むスプレーや燻煙剤」を使って、居心地を悪くさせて自発的に出ていかせるのが基本的なアプローチになります。
追い出した後は、侵入口をしっかり塞いで再侵入を防ぐことがセットで必要です。
わずか1cm!「そんなところから?」という隙間が侵入口になる
コウモリの体は非常に小さく、なんと1〜2cmほどの隙間があれば侵入できるといわれています。
屋根の隙間、換気口のわずかな隙間、外壁のひび割れなど、「こんなところから?」と思うような場所がすべて侵入経路になりえます。
コウモリはいちど住みついた場所を気に入ると毎年同じ場所に戻ってくる習性があるので、追い出したあとは必ず隙間をふさぐことが大切です。
放置は厳禁!健康被害や家屋へのダメージは時間とともに加速する
コウモリの被害は見た目だけじゃありません。
コウモリの糞には菌やウイルスが含まれていることがあり、乾燥して粉末状になった糞を吸い込むことで体調に影響を与える可能性があります。
また、大量の糞が天井裏に溜まると、木材が腐食したり、シミや悪臭が室内に広がったりと、家屋へのダメージも深刻になります。
放置すればするほど被害は拡大するので、気づいたら早めの対処が肝心です。
「初期症状」なら専門家を呼ばず自力で解決できる!
コウモリの被害が「まだ始まったばかり」というタイミングなら、自分での対処が十分に可能です。
具体的には、数匹程度しかいない・糞の量が少ない・侵入口が一箇所でわかりやすいといった状況がこれにあたります。
被害が軽微なうちに動けば、市販の忌避グッズだけで解決できることも多く、コストも大幅に抑えられます。早期発見・早期対処がコウモリ問題のカギです。
自分でコウモリ駆除をする前に確認すべきポイント
いきなり駆除を始めるのはNG。まず「敵を知る」ことが成功への近道です。事前に状況をしっかり把握しておくことで、効率よく・安全に作業を進めることができます。以下の5つのポイントをチェックしておきましょう。
ポイント①:コウモリがいる場所と侵入経路を特定する
まずはコウモリがどこに住みついているかを確認します。
日没後に外から家の周りを観察すると、コウモリが出入りする場所がわかりやすくなります。
懐中電灯で屋根の軒先・換気口・外壁の隙間などを照らして、糞の跡や汚れ、羽の油分などの痕跡を探しましょう。
侵入口を特定できると、後の封鎖作業がぐっとスムーズになります。
ポイント②:糞や臭いなど被害の状況を確認
糞の量・範囲・臭いの強さを確認することで、コウモリが何匹程度いるのか、被害がどのくらい深刻なのかを判断する材料になります。
糞が少量でニオイも軽微であれば自分での対処が現実的ですが、広範囲に大量の糞がある場合や強烈な臭いが家全体に漂っている場合は、専門業者への依頼も視野に入れたほうがいいでしょう。
ポイント③:天井裏や換気口など作業場所の安全を確保
天井裏や高所での作業は転倒・落下のリスクが伴います。
作業前に足場の安全を確認し、天井裏であれば照明をしっかり確保した上で作業することが大切です。
ひとりで作業するのが難しい場所は、誰かに付き添ってもらうか、無理をせず専門家に相談することも選択肢に入れましょう。安全第一です。
ポイント④:忌避剤や防護手袋など必要な道具を準備する
自分で駆除するためには以下の道具を事前に用意しておきましょう。
- 忌避スプレー(コウモリ専用)
- 燻煙剤(煙タイプ)
- ゴム手袋・使い捨て手袋
- 防塵マスク(できればN95規格以上)
- 保護メガネ
- 懐中電灯
- ゴミ袋・掃除用具・消毒スプレー
ホームセンターや通販で比較的手軽に揃えられるものとなっています。
糞の処理時には必ずマスクと手袋を着用してください。
ポイント⑤:繁殖期かどうかを確認して対処時期を見極める
コウモリには繁殖期(おおむね6〜8月ごろ)があり、この時期は子コウモリが飛べない状態で巣にいます。
繁殖期に追い出しを行っても、飛べない子コウモリが残ってしまい不完全な駆除になりやすいです。
また、子コウモリが巣の中で死んでしまうと悪臭の原因にもなります。
できれば繁殖期を避けた春(3〜5月)か秋(9〜11月)ごろに作業するのがベストです。
自分でできるコウモリ駆除の方法と追い出し手順
実際にコウモリを追い出す作業の流れを、ステップごとにわかりやすく説明します。手順を守って進めることで、安全かつ効果的に作業できます。
ステップ1:準備|日没直後の「活動開始タイミング」を狙い撃つ
コウモリは夜行性なので、日没後30分〜1時間ほどで巣から飛び出して活動を始めます。
この「コウモリが外に出ているタイミング」を狙って作業を開始するのがポイントです。
昼間に動こうとすると、コウモリが奥に隠れてしまって追い出しにくくなります。
日没後のタイミングに合わせて道具を準備し、スムーズに作業を開始できるよう段取りを整えておきましょう。
ステップ2:実行|スプレーと燻煙剤の「ダブル攻め」で逃げ道を奪う
コウモリが外に出ている間に、巣の内部に忌避剤を使って居心地を悪くさせます。
帰ってきたときに「ここには戻りたくない」と思わせることが目的です。
【広範囲】燻煙剤(煙タイプ)で隠れているコウモリをあぶり出す
天井裏や屋根裏など広い空間には、煙タイプの燻煙剤が効果的です。コウモリが嫌がる成分(ハッカ油・ナフタレンなど)を含む煙を充満させることで、空間全体に忌避効果をもたらします。
使用時は必ず換気に注意し、製品の使用上の注意をよく読んでから使いましょう。
【ピンポイント】忌避スプレーで狭い隙間までくまなく
換気口の奥や壁の細い隙間など、燻煙剤が届きにくい場所にはスプレータイプの忌避剤を直接吹き付けます。
侵入口の周辺・巣があった場所の周囲・コウモリの通り道となっていそうな場所を中心に、くまなく吹き付けましょう。
出口へ誘導
忌避剤を使いながら、コウモリが外へ出やすいように出口となる開口部だけを残して他の隙間を一時的に塞いでおきます。
これによってコウモリが自然と外へ誘導されやすくなります。全員が出た後で残りの隙間も封鎖します。
ステップ3:確認|「全員退去」を音と視覚で徹底チェック
追い出し作業が終わったら、コウモリが本当にいなくなったかを確認します。
日没後に外から観察して出入りがないか確認したり、天井裏を懐中電灯で照らして動く気配がないかチェックしたりしましょう。
数日間は連続して観察を続け、コウモリが戻ってきていないことを確認してから次のステップへ進みましょう。
ステップ4.糞や汚れを消毒しながら清掃して衛生状態を保つ
コウモリがいなくなった後は、糞や汚れの清掃と消毒を丁寧に行います。
乾燥した糞を吸い込まないよう、作業前に水や消毒液を吹きかけて湿らせてから集めるのがポイントです。
手袋・マスク・保護メガネは必ず着用し、使用した掃除用具はそのまま捨てるか十分に消毒してください。
清掃後は消毒スプレーで該当箇所を拭き上げ、衛生状態を整えましょう。
ステップ5.再発防止のため定期的に侵入口をチェックすること
コウモリは同じ場所に戻ってくる習性があります。追い出しが完了したら、すべての侵入口(隙間・換気口・ひび割れなど)を金属メッシュ・パテ・防鳥ネットなどでしっかり塞ぎましょう。
また、封鎖した箇所は季節の変わり目などに定期的に点検して、新たな隙間が生じていないか確認する習慣をつけることが再発防止のカギになります。
コウモリ駆除を自分で行うときの注意点
自分での駆除はコストが抑えられる分、リスクへの注意も必要です。以下の注意点を必ず守って、安全に作業しましょう。
コウモリを捕まえたり殺したりしないこと
コウモリは法律で保護されています。手で捕まえたり、殺虫剤などで殺したりする行為は法律違反となる可能性があるので絶対にやめましょう。
あくまでも「追い出す」ことだけを目的に行動してください。
素手で触らず必ず手袋やマスクを着用すること
コウモリの体や糞には菌・ウイルスが付着している可能性があります。
絶対に素手では触らず、作業時は必ずゴム手袋・防塵マスク・保護メガネを着用してください。
作業後は手洗いと着替えも徹底することをおすすめします。
コウモリが完全にいなくなってから侵入口を塞ぐこと
コウモリがまだ内部にいる状態で出口を塞いでしまうと、中で死んでしまい悪臭の原因になります。
必ず数日間の観察で「全員が出た」と確認できてから封鎖作業を行うようにしましょう。
高所や天井裏の作業では安全を最優先にすること
脚立や梯子を使った高所作業・狭い天井裏での作業は転倒や落下のリスクがあります。
無理な姿勢や一人での危険な作業は避け、必要であれば誰かに補助してもらいながら進めてください。
糞の掃除や消毒を徹底して衛生管理を行うこと
糞の処理は駆除作業の中で最も衛生リスクが高い工程です。
乾いた糞を素手で触ったり、舞い上がった粉塵を吸い込んだりしないよう、適切な保護具を使用した上で丁寧に清掃・消毒してください。
自分でコウモリ駆除できないケースと業者に依頼すべき状況
自分での対処が難しいケースもあります。以下の状況に当てはまる場合は、無理をせず専門業者への依頼を検討しましょう。
1.天井裏や壁の奥など手が届かない場所に巣がある
巣が天井裏の奥深くや壁の内部など、自分では到底手が届かない場所にある場合は、専門の道具と技術を持つ業者でないと対応が困難です。
無理にアクセスしようとすると家屋を傷める恐れもあります。
2.侵入経路が複数あり自分では特定できない
侵入口が複数あったり、どこから入っているかわからない場合は、見落としが生じやすく自分での完全な封鎖が難しくなります。
業者は専門的な調査で侵入経路を特定するノウハウを持っているので、こういったケースでは頼もしい存在です。
3.大量のコウモリが住みついている可能性がある
数十匹以上の大きなコロニーが形成されていると、市販の忌避剤だけでは効果が出にくく、追い出しに時間とコストがかかりすぎることがあります。
大規模な被害には業者の専門的な対応が必要です。
4.糞や臭いの被害が広範囲に広がっている
糞が大量に堆積していたり、悪臭が家全体に広がっていたりする場合は、清掃・消毒だけでもかなりの手間と専門知識が必要になります。
衛生被害が深刻なケースでは、専門業者に一括して依頼したほうが安全です。
5.安全に作業できない高所や危険な場所
屋根の上や急勾配の箇所、極端に狭い空間など、一般の方が安全に作業できないような場所でコウモリが巣を作っている場合は、無理をせずプロに任せましょう。
事故リスクを避けることが最優先です。
コウモリ駆除を自分で行う方法についてまとめ
- コウモリは法律で保護されているため、「追い出す」ことだけがゴール
- 忌避スプレーや燻煙剤を使い、コウモリが外に出たタイミングで作業するのが基本
- 追い出し後は侵入口の封鎖・清掃・消毒までセットで行うことが再発防止のカギ
- 被害が広範囲・大量・高所など危険な状況は、無理せず業者への依頼が正解
被害が軽微なうちに動けば、自分での対処で十分解決できます。
気になる症状を見つけたら、まずこの記事の手順を参考に状況を確認してみてください。

